ほじょ犬について

聴覚障がい

ほじょ犬とは、視覚障害者、聴覚障害者、肢体不自由者などの障害を持つ人が、より自立した生活を送れるようにサポートする犬のことです。盲導犬、介助犬、聴導犬の3種類が主なほじょ犬として知られています。

3種類のほじょ犬

盲導犬: 視覚障害者の歩行を安全にサポートします。障害物や段差を知らせ、安全なルートを案内します。
介助犬: 肢体不自由者の日常生活をサポートします。ドアの開閉、物の拾い上げ、衣服の脱衣補助などを行います。
聴導犬: 聴覚障害者の生活をサポートします。ドアのノック音や電話の音、火災報知器の音などを知らせます。

補助犬の役割
補助犬は単なるペットではなく、高度な訓練を受けた専門的なパートナーです。障害を持つ人が社会参加を円滑にするために、以下の役割を果たします。

  • 安全確保: 障害物を避けたり、危険を知らせたりすることで、安全な移動をサポートします。
  • 生活のサポート: 日常生活の様々な場面で、手を貸したり、情報を伝えたりすることで、自立を支援します。
  • 心のサポート: 孤独感の解消や、自信の回復に役立ちます。

補助犬との共生
補助犬は、法律によって公共の場への同伴が認められています。しかし、補助犬に対する理解がまだ十分でないことも事実です。補助犬との共生を進めるためには、以下のようなことが大切です。

  • 補助犬への理解を深める: 補助犬の役割や、その人に必要な存在であることを理解する
  • 補助犬を連れた人への声かけ: 直接声をかける際は、必ずその人に許可を得てから話しかける
  • 補助犬への接触: 無断で触ったり、餌をあげたりしない。

補助犬に関する法律
日本では、「身体障害者補助犬法」が制定されており、補助犬の権利が保障されています。この法律に基づき、補助犬を連れた人は、公共交通機関や飲食店など、多くの場所で利用することができます。
身体障害者補助犬法や障害者差別解消法では、飲食店などのお店や施設は補助犬の入店を拒否してはいけないと義務付けられています。 ただし補助犬を同伴することで、事業やお店、施設に著しい支障が生じるおそれがある場合、そのほかやむを得ない理由がある場合は、この法律は施行されません。
もっと!どこでも補助犬同伴minibook 飲食店 公共交通機関 保健所

補助犬の育成
補助犬は、生後数か月から専門の訓練を受けます。訓練には、長い時間と費用がかかります。補助犬の育成には、多くの人の協力が必要です。
                     日本補助犬協会